秩父三十四観音霊場巡り

  西国・坂東観音霊場巡りそして秩父観音霊場で百観音。
  震災のあった今年は、自粛すべきかと思っていたが、ツアーの募集を知った。
  やっぱり今しかないという気持ちでツアーに参加。
  2011年9月27日   水潜寺で秩父34観音霊場の満願と百観音霊場の満願の証明書をいただく。


第一番札所
       誦経山  四萬部寺(しまぶじ)  
聖観世音菩薩(おん あろりきゃ そわか)   秩父市栃谷
                     御詠歌    ありがたや 一巻ならぬ法のはな 数は四萬部の 寺のいにしえ

 
 sannmonn       sanndou   honndou      segakidou
        山門             参道より本堂を望む      本堂               施餓鬼堂
      ここで、朱印帳や納め札を購入・・・・山門を入って本堂に。
   本堂の横の施餓鬼堂は日本三大施餓鬼堂である。
   8月24日に大施餓鬼会が470余年の伝統を引き継ぎ、宗派を問わず行われている                     


第二番札所       大棚山  真福寺  聖観世音菩薩(おん あろりきゃ そわか)    秩父市山田
                 御詠歌    廻りきて 頼みをかけし 大棚の 誓いも深き 谷川の水
            sanndou              honndou              sekibutu
     標高300mの地の本堂に        銅葺きの本堂          本堂の下の観音像
     
     無人のお寺で朱印は20分ぐらい離れた光明寺で
     秩父の札所も三十三ヶ所だったが、西国、坂東、秩父で百観音とするために、1531年から35年の間に三十四番目の     札所としてこの真福寺が加わったそうだ。


第三番札所       岩本山  常泉寺  聖観世音菩薩(おん あろりきゃ そわか)    秩父市山田
                 御詠歌    補陀洛は 岩本寺と拝むべし 峰の松風 ひびく滝津波
      仁王 子持ち石  観音堂  龍のかご彫り
   山門がなくむき出しの仁王像 本堂の前にある子持石 本堂を過ぎ観音堂へ  欄間には龍のかご彫り
    観音堂は神仏離別で秩父神社境内にあった蔵福寺の薬師堂が移築されたもの
   本堂の境内に置かれた子持石を抱くと子宝に恵まれるとか。抱けないので触ってきた(孫ができますように)

第四番札所
       高谷山  金昌寺(新木寺) 十一面観世音菩薩おんまか きゃろにきゃ そわか) 秩父市山田                    御詠歌    あらたかに 参りて拝む観世音 二世安楽と 誰も祈らん
   
  山門 山門後ろ   石仏  本堂  子育て観音
  大わらじのかかった山門とその裏がわ     石仏群、             本堂      子育て観音
   山門の裏がわ、本堂側には西国三十三観音の観音様が並んでいた。
  山門をくぐると一千三百十九谷体の石仏が所狭しと、一体一体表情の違う石仏が
  本堂の右側には赤ん坊にお乳を含ませた
優しい表情の子育て観音が
  蓮座には一匹のカエルが刻まれている。慈悲の心にカエルともミカエルで隠れキリシタンの「マリア像」とかいわれているそう


第五番札所
       小川山  語歌堂(長興寺) 准胝観世音菩薩おん しゃれい しゃれい じゅんてい そわか) 秩父郡横瀬町                    御詠歌    父母の 恵みも深き 語歌の堂 大悲大慈の 誓いたのもし
                 
syuinn         sannmonn                honndou     
                                                                                            山門から本堂

        写真を見ても分かるようにこぢんまりしたお寺。納経所はちょっと離れた長興寺で
        
ご本尊の
准胝観世音菩薩
は百観音のうち、この寺と西国の第十一番札所上醍醐寺の二カ所のみ

第六番札所
       向陽山  卜雲(ぼくうん)寺  
聖観世音菩薩(おん あろりきゃ そわか)    秩父郡横瀬町
                 御詠歌    初秋に 風ふき結ぶ 萩の堂 宿かりの世の 夢ぞ覚めける
六地蔵 さんどう 本堂 願い地蔵  武甲山
門前の六地蔵                    本堂          合掌地蔵    境内からの武甲山
     
正面に武甲山が一望できる。秩父の巡礼は武甲山の廻りを廻っているそう
  境内にある「お願い地蔵」は、お地蔵さんで6月16日の地蔵祭りでは、子授け、入試合格大願成就を願う人で賑わう

第七番札所
       青苔山  法長寺(牛伏堂) 十一面観世音菩薩おんまか きゃろにきゃ そわか) 秩父郡横瀬町                   御詠歌    六道を 兼ねて巡りて 拝むべし また後の世を 聞くも牛伏(うしふせ)
   門 本堂  牛伏し  庭
   石標の門         本堂               牛の伏した石象    綺麗なお庭
   平賀源内が設計したといわれる本堂で秩父札所で一番大きな建物

第八番札所       清泰山  西善寺    十一面観世音菩薩おんまか きゃろにきゃ そわか)  秩父郡横瀬町                      御詠歌    ただたのめ まことの時は 西善寺 きたりむかへん 弥陀の三尊

sannmonn honndou  kominetutuji  jidou
山門               本堂                天然記念物・コミネモミジ  コミネツツジのまえの地蔵様
  この寺で御詠歌を唱えると嫁姑の関係がよくなり、ここでご祈祷した肌着を着ると、ボケを封じ安楽往生・嫁さんの世話にならずにぽっくり成仏できるそう。ボケ封じ延命長寿のお寺・嫁姑円満成就の寺とも呼ばれている。その御利益にあやかろうと肌着を買った。
   天然記念物のコミネモミジは樹齢600年の高さ9mで枝が庭一杯に広がっている。


第九番札所
       明星山  明智寺   如意輪観世音菩薩おん はんどめい しんだまに じんばら うん)  秩父郡横瀬町                    御詠歌    巡りきて その名を聞けば 明智寺 心の月は くもらざるらん

    山門  本堂  額  御堂
    入り口横の観音様  本堂                 鰐口        本堂横の蓮華堂
  秩父の町の中にある、こじんまりしたお寺。ご本像は商売繁盛、出世祈願、安産子育て
の観音様として知られている

第十番札所
       萬松山  大慈寺   
聖観世音菩薩(おん あろりきゃ そわか)    秩父郡横瀬町
                 御詠歌    ひたすらに 頼みをかけよ 大慈寺 六の巷の 苦にかはるべし

   門柱  枡形山門  6地蔵  武甲山
    門柱         枡形山門          六地蔵             境内からの武甲山

  本堂は東向きで武甲山からの朝日が大変綺麗だそう

 
 ちょっと一休み
  
    秩父盆地に観音霊場が開創されたのは1234年とされている。秩父霊場の総距離は100kmとコンパクト。
 江戸時代、浄瑠璃や芝居など観音信仰・巡礼がブームになって、江戸に近く、関所もない秩父34カ所は格好の 巡礼の場となった。観音様と縁を結び、現世利益を願いながら五,六日の癒やしの旅ができた。また、女性でも 無理なくできたので、秩父巡礼の人気が高まった。
   
  秩父札所の特徴
    @ 秩父盆地とその山間部にまとまっている。(西国・坂東の札所は各県にまたがっている)
    A 札所の数が34カ所ある。         ( 〃          33カ所)
    B 宗派が禅宗(曹洞宗、臨済宗)が圧倒的に多い(〃    真言宗・天台宗の寺院が多い)


第十一番札所       南石山  常楽寺   十一面観世音菩薩おんまか きゃろにきゃ そわか)  秩父市熊木町                    御詠歌    つみともが 消えよと祈る 阪ごおり 朝日はささで 夕日ががや

門    本堂    6地蔵
門柱              本堂                    六地蔵
  町の中にあるお寺で西向きに建っているので夕日が綺麗なお寺。秩父のお寺の多くに六地蔵が建てられている。       
 
十二番札所       仙道山  野坂寺   聖観世音菩薩(おん あろりきゃ そわか)    秩父市野坂町
                 御詠歌    老の身に 苦しきものは 野坂寺 いま思い知れ 後の世の道
参道  山門 本堂 龍の彫刻 観音
 参道            山門           本堂              本堂の龍の彫刻 ふれあい観音像
きれいに手入れされた参道を行くと華頭窓の山門に、山門の中には象に乗った観音様の彫像があり驚かされた。
蓮の鉢が並びかわいい六地蔵が・・・大変のきれいなお寺さんでした

第十三番札所       旗下山(きかさん)  慈眼寺   聖観世音菩薩(おん あろりきゃ そわか)    秩父市東町
                  御詠歌    御手に持つ 蓮のははき 残りなく 浮き世の塵を はけの下寺


山門 本堂  本堂正面 どら 絵馬
  参道             本堂全景         本堂正面       大慈閣       「」と書いた絵馬
 秩 父のど真ん中にあるお寺。本堂の横の薬師堂は「あめ薬師」とよばれ目の守り本像として有名で、「め」と書いた絵馬に願い事を書いて奉納されていた。また、 薬師堂の横の経蔵には、秩父観音霊場を起こしたという13権者の像が飾られいる。また、1650巻の経典が収められている輪蔵という、押すと心柱を中心に 回転する六角形の棚に入っていて、右に3回転させると全巻読んだのと同じ功徳をうけるというので、心柱を回してきた。
そして、境内にある「め」と書いた飴を買った。この飴をなめると眼病平癒、無病息災の御利益があるといわれている。


第十四番札所
       長岳山  今宮坊   
聖観世音菩薩(おん あろりきゃ そわか)    秩父郡横瀬町
                  御詠歌    昔より 立つともしらぬ 今宮に 参る心は 浄土なるらん

  全景  本堂  本堂全景  輪迴 
             石門          正面                札所唯一の輪迴塔
 京都聖護院(八つ橋を思い出しますね)の直末の修験道場で今宮坊が
観音堂と
今宮神社の別当を兼ねていたが明治になって分離した。輪迴塔を廻すと最高の幸せが約束され、亡者は地獄から極楽に生まれ変わるといわれている。

第十五番札所       母巣(ははそ)山  少林寺   十一面観世音菩薩おん まか きゃろにきゃ そわか)番場町                    御詠歌    みどり子の 母巣の森の 蔵福寺 ちちもろともに ちかいもらすな

             観音  本堂  千社札
             境内          漆喰塗りの本堂       白い天井に貼られた納め札
  明治13年の秩父大火の後で、大火構造の洋風の建築法で建てられている。明治17年の秩父事件で  殉職した2名警官のお墓が本堂の横にあり時の内務大臣山県有朋の碑文がある

第十六番札所
      無量山  西光寺   千手観世音菩薩おん ばざら だらま きりく)  秩父市中村町                          御詠歌    西光寺 誓いを人に 尋ぬれば ついの住家は 西とこそ聞け
山門 本堂  柱  大黒天 仏足石
 山門               本堂         納め札を打ち付けた札堂の釘 酒樽大黒天  仏足石・回廊堂入口
秩父の札所に珍しい真言宗の寺。
参詣案内のパンフレットより
 @本堂は宝永7年(300年前)の造立で本堂正面の欄間の釈迦涅槃像の彫刻が珍しい。
 A本堂右の入り口から準四国八十八仏回廊堂がコの字型に山門出口まで30間にわたり続き他に例のない当寺の特色で弘法大師特別霊場である
 B右手枝垂れ桜の奥のお堂は札堂と呼ばれる旧観音堂で無数の納め札の釘跡が残っている
 C左手の庭の茅葺きの大きな酒樽には招福大黒天が祀られている

第十七番札所
       実正山  少林寺   十一面観世音菩薩おん まか きゃろにきゃ そわか)  秩父市桜木町                     御詠歌    あらましを 思い定めし 林寺 かねききあへづ 夢ぞさめける

山門  梵鐘     本堂   額
参道          100観音のご本像の梵鐘  本堂                 鰐口と御詠歌の額
 100観音のご本像と御詠歌の刻まれた梵鐘・・・・ゴ〜〜〜〜ついてきた。


第十八番札所       白道山  神門寺(ごうどじ)   聖観世音菩薩(おん あろりきゃ そわか)    秩父市下宮地町
                  御詠歌    ただたのめ 六則ともに 大慈をば 神門にたちて たすけたまえる

             keidai      honndou    tyoukoku
                                             本堂            本堂勾欄の波と亀の彫刻
 本堂勾欄の波と亀の彫刻はたびたび起こった火災を防ぐことを願ったもの。
秩父の寺院は朱印所はあるが、お店はあまりない。このお寺には小さい売店があって巡礼に必要なものがちょっこと売っていた。巡礼用の鈴を買う
   

第十九番札所      飛淵山  龍石寺   千手観世音菩薩おん ばざら だらま きりく)  秩父市大畑町                          御詠歌    天地を 動かすほどの 龍石寺 詣る人には 利生あるべし
 

   全景 鰐口  岩  六地蔵
    本堂              鰐口                  岩の上に建つ        六地蔵
  巨大な岩盤の上に建っている。岩の間から龍が立ち上がり雨を降らせたということで龍石寺ともいわれている。
  ご本像の千手観音は「厄除け観音」といわれ特に女子の19歳・33歳の厄除け参りが盛んとか。
  本堂の鰐口には宝暦2年(1752年)の銘がある。
  横には荒川があり三途の川の岸辺で死者の衣を脱がせる脱衣婆と閻魔大王を祀る三途婆堂がある。

第二十番札所       法王山  岩之上堂   聖観世音菩薩(おん あろりきゃ そわか)    秩父市寺尾
                  御詠歌    苔むしろ しきてもとまれ 岩の上 玉のうてなも くちはつる身を 
      石標  本堂へ  本堂   天蓋
       石標            本堂への参道     本堂           厄除けの天蓋
  荒川を挟んで十九番札所龍石寺とこの岩之上堂がある。この岩之上堂も龍石寺と同じで大きな岩盤の上に建つ。
  厄除けの天蓋がかわいらしかった。

第二十一番札所     要光山  観音寺(矢之堂)   聖観世音菩薩(おん あろりきゃ そわか)    秩父市寺尾
                  御詠歌    梓弓 いる矢の堂に 詣で来て 願ひし法に あたる嬉しき
       
sekihi    honndou  wanikuti     6jizou
                                本堂               額と鰐口                 六地蔵
 火難に御利益があるので「火除けの観音様」と呼ばれている。秩父のお寺にはかわいい六地蔵が並んでいる。昔話の
笠地蔵を思い起こす


第二十二番札所
    華台山  童子堂(永福寺)   
聖観世音菩薩(おん あろりきゃ そわか)    秩父市寺尾
                  御詠歌    極楽を ここで見つけて 童(わら)う堂 後の世までも たのもしきかな山門 仁王像参道 本堂 身代わり   
  
山門          かわいい仁王像     参道          本堂           身代わり地蔵

  真言宗の寺院。山門には六地蔵が・・・・山門の仁王様も童子堂といわれるようにあどけない、かわいい顔をしている
山門から本堂までの間では畑が広がっている。朱印を書いてくれる老婆は、畑仕事をやめて朱印所に来てくれた。のどかでのんびりとしている。


第二十三番札所
    松風山  音楽寺   
聖観世音菩薩(おん あろりきゃ そわか)    秩父市寺尾
                  御詠歌    音楽の み声なりけり 子鹿坂 調べにかよう 峰の松風
monntyuu   honndou   syouroudou  6jizou    titibunomati
                     本堂           鐘楼堂         六地蔵         秩父の町が一望
  鐘は松韻という鐘楼堂に・・・この鐘には六観音様が浮き彫りされている。このお寺から秩父の町が一望でき、明治17年の秩父事件の発端となった場所、そのときの様子を書いた碑文がある。
この寺の名前にちなんで歌手のヒットを願うポスターが貼られているということだったが、見つけられなかった。

第二十四番札所    光智山  法泉寺   聖観世音菩薩(おん あろりきゃ そわか)    秩父市別所
                  御詠歌    天照らす 神の母祖の 色かえて なおもふりぬる 雪の白山
  長い階段  本堂 が  六地蔵
   116段の石段    観音堂             堂正面の扁額と鰐口      境内横の平和観音と六地蔵
 116段の石段をふーふーいいながら上って・・・観音堂へ。観音堂の横に108の珠を連ねた大数珠があり4月18日に念仏を唱えながら数珠を回す大数珠回しが行われる。
 この寺の人は親切で、数珠の話や石段の話をしてくれ、見送ってくださった。



ちょっとひとやすみ
  
  秩父のお寺さんの観音様はすべてお前立ち・・・ご開帳は?
   観音霊場が開創された1234年は、午年。そこで秩父のおてらは午年に一斉にご開帳だそうです。12年ごとにご開帳があるそう。
   また、お寺には、一休さんのような小坊主の看板が本堂の前にあって、寺院名を知らせている。巡礼道には
 「巡礼道」と書いた道しるべがあり歩き巡礼の助けになる。
 各寺院には西国でも坂東でも赤い旗に観音霊場の印としてお寺の周りにはためいていたが、今年3月の東日本大震災を受けて、青い旗に「東日本大震災復興・秩父三十四観音霊場」と書いた旗も一緒に並べてあった。   

第二十五番札所    岩谷山  久昌寺(御手判寺)   聖観世音菩薩(おん あろりきゃ そわか)   秩父市久那
                  御詠歌    水上は いづくなるらん 岩谷堂 朝日もくなく 夕日かがやく
  観音堂鰐口  境内 本堂 お手判
  観音堂                観音堂から弁天堂をを見ながら本堂へ               御手判
   性空上人が今から約760年前、冥府で妙典一万部を誦し、閻魔大王からもらった石の手判を収めた
お寺。
  御手判は日本100か所札所の中でここにだけあるという。

第二十六 番札所    萬松山  円融寺(岩井堂)   聖観世音菩薩(おん あろりきゃ そわか) 秩父市下影森
                  御詠歌    尋ね入り むすぶ清水の 岩井堂 心の垢を すすがぬはなし
         sanndou      honndou    rousokutate          ojizousann
         本堂への階段        本堂           本道の前のろうそく立て   かわいいお地蔵さん
  円融寺の観音堂は本堂から1.5km300段の石段を上ると背後を岩壁に谷に向かって豪快な舞台造りの岩井堂といわれるものだが無住で。聖観音様はこの大きな本堂に安置されている。お地蔵さんの背後にはたくさんのお墓がある。

第二十七番札所    龍河山  大淵寺(月影堂)   聖観世音菩薩(おん あろりきゃ そわか)   秩父市上影森
                  御詠歌    夏山や しげきが下の 露までも 心へだてぬ 月の影もり 
 山門 参道 本堂 月影堂 延命水
    山門        参道         本堂               観音堂・月影堂      延命水
  山 門から高さ15mの大観音様が山間に見える。この観音様は高崎観音・大船観音と共に関東三観音の一つ。武甲山の中腹の静かな参道の石段をのぼっていくと本 堂に、その横に月影堂といわれる観音堂がある。大正8年汽車の煤煙で本堂、月影堂は焼けて今ある本堂は大正10年に、月影堂は平成8年に再建されたもの。
境内に延命水があり一口飲むと33ヶ月長生きできるそうな

第二十八番札所
    石龍山  橋立堂   
馬頭観世音菩薩おん あみりと どはんば うん はった そわか) 秩父市上影森
                  御詠歌    霧の海 たち重なるは 雲の波 たぐひあらじと わたる橋立 
   参道 岩壁  本堂  岩之中は
    
本堂への石段    本堂へ          本堂の鰐口         この岩の中は・・・
  橋立堂の背後には武甲山の巨大な岸壁がそそり立っている。納経所の横から県天然記念物の橋立鍾乳洞の内部に入ることができる。ヘルメットして中に入る。ひんやりとした内部は胎内くぐりフーフー必死でくぐってきた。
ここは馬頭観音様がご本尊。馬頭観音の寺は100観音のうち西国の二十九番の松尾寺とここの2カ寺だけである。

第二十九番札所
    笹戸山  長泉院(石札堂)   
聖観世音菩薩(おん あろりきゃ そわか)   秩父市荒川
                  御詠歌    分けのぼり 結ぶ笹の戸 おし開き 仏を拝む 身こそたのもし
山門 枝垂れ桜 参道 本堂 かわいい石仏
            参道前の見事な枝垂れ桜   美しく整備された参道 千社札がたくさん貼られた本堂  本堂横のかわいい地蔵さん
 
本堂正面の欄間には葛飾北斎の描いた「桜花の図」を見ることができる。参道前にはそれはそれは見事な枝垂れ桜の老木が。きっと春は見事だろう。

第三十番札所
       瑞龍山  法雲寺   如意輪観世音菩薩おん はんどめい しんだまに じんばら うん)  秩父市荒川                        御詠歌    一心に 南無観音と 唱えれば 慈悲深谷の 誓いたのもし
   参道 本堂 鰐口 宝物
    参道の石段       本堂             鰐口と扁額       本堂左にはお寺の古納札と宝
  山の斜面を生かした庭園の上に本堂の観音堂がある。大 変美しい。観音堂の向かって左に写真のように室町時代の古納め札6枚と楊貴妃の鏡・龍の骨・天狗の爪といわれるものが飾られている。天文5年(1536 年)の納め札に100観音巡礼とあり、室町時代から秩父が34観音霊場だったことが分かる。またご本尊の如意輪観音は鎌倉建長寺の19世動陰禅師が唐から持ち帰ったといわれ、楊貴妃観音といわれてる。

第三十一番札所
    鷲窟(しゅうくつ)山  観音院   
聖観世音菩薩(おん あろりきゃ そわか)   秩父郡下小鹿野町
                 御詠歌    深山路を かきわけ尋ね 行きみれば 鷲のいわやに ひびく滝つ瀬
sannmon honndou waniguti  magaibutu tumehoributu taki
山門と巨大な仁王様  本堂         扁額と鰐口       磨崖仏      爪彫仏        聖浄の滝
  標高698mの観音山の中腹にあり、秩父34霊場の中で最も険しい難所に立つ。山麓の山門には杖が用意されていて296段の長い石段を登りきったところに 観音堂がある。途中途中に巡礼者などのつくった詩や歌の石碑があって、楽しませてくれ何とか登る。堂の左背後の崖から落差60mの「聖浄の滝」があり、滝 壺には不動明王が祀られている。弘法大師が一夜で彫り上げたといわれる爪彫り千体仏がある。趣のある寺だ。


第三十二番札所    般若山  法性寺   聖観世音菩薩(おん あろりきゃ そわか)   秩父郡下小鹿野町
                 御詠歌    願はくば 般若の船に のりを得ん いかなる罪も 浮かぶとぞ聞く
山門 お船観音 本堂 鰐口 秋海棠 お船観音
  山門         お船慈母観音像  本堂への石段 岩壁を背に本堂  秋海棠    奥の院の岩舟観音
 秋海棠が庭一面に咲いている。秋海棠のお寺という看板があった。秋海棠の花言葉「慈しみの心」
長い山間の参道を行くと舞台造りの本堂に・・・ご本尊の聖観音様は参道にあったお船慈母観音像とはちがい冠の上に笠を被り、手に櫂を持っているので「お船 観音」といわれているそう。これは観音堂の背後の山の頂に横たわる大きな岩が船に似ていることから、観音様が船に乗ってこの地へ来たという伝説から生じて いる。さらに奥に行った奥の院の岩窟には大日如来像や石仏群があり、石舟山のなをもつ巨大な岩の上には岩舟観音様が建っている。すばらしい眺めのお寺


第三十三番札所    延命山  菊水寺   聖観世音菩薩(おん あろりきゃ そわか)   秩父市吉田
                 御詠歌    春や夏 冬もさかりの 菊水寺 秋のながめに 送る年月
      参道       本堂    聖観音
     華頭窓の見える参道        正大悲殿・本堂               本堂前の聖観音像

 正大悲殿の額のかかった本堂に入ると左右の欄干に「子孫繁昌手引草」という額と「孝行和讃」というが掲げられている。
絵と文章で表された絵に庶民の暮らしの手引きとしたのかな。含蓄のある額である。



第三十四番札所     日沢山  水潜寺   千手観世音菩薩おん ばざら だらま きりく)  秩父郡皆野町                        御詠歌    萬代の 願いをここに 納めおく 苔の下より 出づる水かな 
参道     本堂 満願堂 賛佛堂 
日本百観音結願所の石碑のある参道       本堂              満願堂          賛佛堂          
      
 33観音の石仏の並ぶ参道を通って本堂に、\(^O^)/ーいよいよ満願。。。。本堂には木魚がたくさんあってそれをたたきながら万感の想いでお唱えをする。
満願堂の仏足石を踏んで満願のお礼を、、、、そして
賛佛堂で、秩父34観音結願成就の「証」をいただくーーーーそれから日本百観音結願成就の「証」をいただく。
ツアーで一緒になった仲間から拍手をもらう。感激


                                  ketigann                        ketigannsyousyo




                           長命水
                            水くぐりの岩屋(長命水)

 水くぐり(水潜りの岩屋(鍾乳洞)から湧き出ている清水に足を浸しながら、体を縮めて暗い岩屋を潜り、巡礼を終えてた身を清める。「水潜りの行事」(再生儀礼)を終えて、巡礼の俗世に戻る。長命水としてこの水を飲んで再生儀礼とした


100観音目標達成・・・・お礼参り・・善光寺へいざー


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